EcoVadis(エコバディス)についての解説EcoVadisは、企業の社会的責任(CSR)を評価するグローバルなプラットフォームです。このサービスは、主にバイヤー企業がサプライヤー企業のCSR方針、施策、業績を評価するために利用されます。EcoVadis(エコバディス)についてEcoVadisは「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4つの主要な分野における企業の取り組みを評価し、その成果をスコア化しています。EcoVadisの評価範囲と拠点EcoVadisによる評価は、世界175カ国、10万社以上の企業に及んでおり、グローバルなスケールで企業の持続可能性を測定しています。本社はパリにあり、ニューヨーク、ロンドン、香港などの主要都市にも拠点を置いています。日本オフィスは2019年に設立され、日本国内の企業にもサービスを提供しています。スコアリングとメダル付与EcoVadisでは、企業は0から100点のスケールで採点され、平均スコアは50点前後です。スコアに応じて、企業のCSR業績を表彰するためにメダルが付与されます。2024年のメダル付与基準では、スコアが上位1%の企業にプラチナ、上位5%にゴールド、上位15%にシルバー、上位35%にブロンズが授与されます。これにより、企業は自社のCSR活動のレベルを他社と比較し、改善のためのベンチマークを得ることができます。EcoVadisの意義EcoVadisの評価サービスは、持続可能なサプライチェーンの構築に貢献します。バイヤー企業は、EcoVadisの評価結果を参考にして、サプライヤー選定の際の判断材料とすることができます。また、サプライヤー企業にとっても、自社のCSR活動を客観的に評価され、改善点を明確にする機会となります。このように、EcoVadisは企業間の持続可能なビジネスの促進に重要な役割を果たしています。